六弦と四人組の部屋〜ビートルズ奏法研究所

ビートルズ(The Beatles)の楽曲における、ギターでの奏法解析やコード進行の分析など。コピーバンドや、コード進行の勉強に役立ちます。

Let It Be Past Masters Vol.2

Get Back

2017/11/02

ビートルズでギターときたらやっぱりこの曲。バンド内でもトップクラスにギターの目立つ曲だけに、ジョージの影の薄さには泣けてきます……。

Let It Be
Capitol and Beatles
¥ 1,980
Daihan2

コード進行

A G/A  D/A
A D A
A D A
A7 D7 A7 G/A  D/A
A7(#9) D7 A7

A7とD7だけの進行。ブルースよりも簡単な、ある意味世界一簡単なコード進行かも。

歌のバッキング

普通のロックンロールとやや違う伴奏はBメロからスタート。A部分は極めて単純。

Aメロ・リフ

Aメロ・リフ

パワーコードの伴奏は一音ずつ切るのがポイント。普通に8分音符で「ダダダダ…」と弾くと雰囲気が全く違うものになってしまいます。AからDに行く際のスライドも良い味を出しているので、頑張ってやった方がいいです。4小節目のフィルはギターソロと同じなので、そちらをやった後にやった方がいいでしょう。

Bメロ・リフ

Bメロ・リフ

Bメロは単音とコードが混ざり合った有名な伴奏。最初の単音フレーズの最後は人差し指で終わってるはずなので、残りの3本指で"D7"のような形を押さえます。3小節目だけはコードフォームが違っているので、こちらは人差し指をそのまま倒してセーハした上で、中指を追加。「チャカチャカチャ」という、小刻みなストロークもミソ。

ギターソロ1回目

ギターソロ2

ギターソロ1

この曲はジョンが弾いてるとは思えないしっかりしたギターソロ。屋上のライブではむちゃくちゃなんですけどね…。

最初は中指でスタートします。2弦12fを薬指でチョーキングしたら、それを上げたまま、残った小指で1弦12fを鳴らし、その後、さっきから上がっていた2弦12fを下げる。ここの弾き方は間違ってる人が多いですが、薬指はチョーキングした状態を維持しながら1弦を追加で押さえるってのがポイントです。

下の段はリズムが厄介。この通り取ろうと思わず、曲に合わせて適当にやるぐらいでも。最後の速いところはこの曲随一の難所です。右手は指定した弾き方が一番無駄がなく、間違えにくい。我流でやってた人もだまされたと思ってぜひこちらでどうぞ。責任はとりませんが。

ギターソロ2回目

ギターソロ1

ギターソロ2

前半よりやや難しくなって登場。相変わらず入りのリズムがややこしいですが、こっちの方がさっきの後半部分よりまだマシ。「タタッタタッタタッタタッターター」てな感じで、曲に合わせて歌ってみると良いです。先ほどの速弾きが出来てれば4小節目も何とかなるでしょう。

下の段は途中チョーキングの連射が出てきます。上げては下げ、また上げる。練習だと思って繰り返しやってください。速さはさほどでもないので、練習すればできます。

ジョージパートの手引き

この曲はジョージパートが大変ヒマです。踊って賑やかしをやるのも一興ですが、ここではビリー・プレストンのパートや、コードワークを考えてみます。

ビリー・プレストンのパート

5人目のビートルズとも言われた、エレクトリックピアノの名手。「Let It Be」でのルーフトップ・コンサートでもしっかり弾いてます。「Get Back」は本来このパートがないときついのですが、4人でやるという仮定で、そこをカバーしてみようという発想です。

ビリー・プレストン・パート(1)

ビリー・プレストン・パート(1)

エレピソロの前の部分。曲のエンディングでも同じものを弾いているので、コピーする価値の高い箇所です。4弦は常に中指で移動するのが良いですね。「All My Loving」のソロなんかとも似た雰囲気の6度音程ハーモニー。ブルースでよく使われます。

ビリー・プレストン・パート(2)

ビリー・プレストン・パート(2)

エレピソロ。ギターでもかなり近い感じに弾けますが、小技が効いてて難しいので、中級者以上向けかも。キーボードがいないときには、ここに何らかのフレーズを入れないとすっからかんになってしまいます。

謎の(?)コードワーク

"Get Back"という歌詞を繰り返す部分では、後ろにギターのキメが入る箇所がいくつもありますが、どう聞いても普通のA7には聞こえません。短3度の音が入っているので、マイナーっぽいサウンドなのですが、ジョンのギターは確実にA7を弾いているので、合わせるとA7(#9)というコードになります。一番上のコード進行の欄でもそう書いています。

"Get Back"の後ろ

"Get Back"の後ろ

キメの部分はAm7を弾いておくと、バンドで合わせた際に近い感覚になります。この部分もどう弾いてるのか正確には把握できていませんが、マイナー3rdの音は確実に入っています。

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まとめ

この曲をやらねばならなくなった…と嘆くジョン・レノン・パートの人は多いです。ジョンがソロを弾いてるのはこれと「You Can't Do That」だけですからね…。たまにはソロの練習もしましょうということで。

ちなみに、この曲は「バンドでコピーしたときにダサくなる曲ランキング」で2位という輝かしい成績を収めました。確かに、原曲のアッパーでありながら地を這うような雰囲気はなかなか出ません。ちなみに1位は「Satisfaction」でした。ストーンズとビートルズでワンツーフィニッシュ。

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