六弦と四人組の部屋〜ビートルズ奏法研究所

ビートルズ(The Beatles)の楽曲における、ギターでの奏法解析やコード進行の分析など。コピーバンドや、コード進行の勉強に役立ちます。

Past Masters Vol.2

We Can Work It Out(恋を抱きしめよう)

Day Tripperと両A面で発売されたシングル。Aメロがポール、Bメロがジョンと、純然たる合体作となっており、「A Day In The Life」、「I’ve Got A Feeling」など、この手の共作はたまに見受けられます。

パスト・マスターズ Vol.2
ユニバーサル ミュージック (e) and ザ・ビートルズ
¥ 4,260
ちゃがま堂

コード進行

Aメロ

D Dsus4 D D Dsus4 C D D Dsus4 D
D Dsus4 C D G D G A7sus4 A7

Bメロ

Bm Bm/A G F#7sus4 F#7
Bm Bm/A Bm/G Bm/F#

コード進行的にはシンプルな進行です。Bメロの下降ラインは印象的ですが、上部の和声はBmを保っているところがポイント。F#7とかに行かないところがビートルズ流の美意識とも言えます。

Bメロからエンディングにかけて、カギになる部分で2拍3連が大活躍しますが、これはジョージのアイデアだそう。グッジョブです。

ギター

ギターはあまり目立ちません。左チャンネルからコード弾きを軽くやっているのが聞こえる程度。クリーンのエレキギターのような感じですが、アコギでも合いそう。

Aメロ

Aメロ二番以降

Aメロ冒頭

DからDsus4のハンマリングは、もはやアコギの様式美です。

ちなみに二番以降、こんな目立つストロークが入ります。

Aメロ冒頭

Aメロ二番以降

Bメロ

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Bメロからはほとんど聞こえなくなってきますが、こんな感じでコード弾きしている模様。最後の2小節は下降ラインをハーモニウムとベースに任せて、ずっとBmを弾いている可能性も高いです。

ハーモニウム

アコーディオン的な音色をモチーフにして製作されたというハーモニウムは、この曲で大きな役割を果たしています。キーボードがいればそのまま近い音色を出せばいい話ですが、ここではギターで真似てみることに。実際に僕自身が弾いていたのもこんな感じでした。
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Bメロからは複数の音が動いていくので、ちゃんとやると難しいです。必要無いと思われる部分は切ってしまってもいいでしょう。

エンディングはこれ。これは絶対欠かせない。

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まとめ

良い曲なんですが、生演奏では地味に聞こえてしまう一曲。こんな曲をしっかり演奏出来るバンドがうまいってことなんでしょう。出だしのボーカルの軽快さが意外に出しにくく、色んなコピーバンドを見ても、ちゃんと歌えてる人をあまり見たことがありません。

それにしても、スティーヴィー・ワンダーとかチャカ・カーンとか、黒人系シンガーのカバーが有名ですが、冒頭の展開がワンコードちっくであり、16ビートになりきれない8ビートだったりするあたりで、ソウル系音楽との親和性が高いのかもしれません。

-Past Masters Vol.2