六弦と四人組の部屋〜ビートルズ奏法研究所

ビートルズ(The Beatles)の楽曲における、ギターでの奏法解析やコード進行の分析など。コピーバンドや、コード進行の勉強に役立ちます。

For Sale

I'll Follow The Sun

For Saleに収められた数少ないポールの一曲。16歳の時に書かれたという有名な話があり、コアなファンから非常に高い人気を誇ります。Aメロのコード進行はかなり不思議です。

コード進行

イントロ

C F6 F C

Aメロ

G F7 C D
C Em/B D G C F F C
G F7 C D
C Em/B D G C C7

Bメロ

Dm Fm6 C C7
Dm Fm6 C Dm

キーはCメジャー。Bメロはサブドミナントマイナーを含む、よく見る進行ですが、Aメロがかなり変態的。

メロディの出だしがいきなりV(7)からのスタートで、2小節目には唐突にIV7が登場。3小節目でトニックのCが出てきたと思えば、4小節目はII(7)。「V7 - IV7 - Imaj - II7」という、あまり見ることのない珍しいものです。キーGとCの間を取ったような進行とも言えますね。メロディは音数が少ないものの、コード進行にきれいにはまってます。ポール少年のほとばしる才能が感じられます。

アコースティックギター

コードは普通に押さえてるようですが、右手が高音弦側と低音弦側を適当に弾き分けている印象。

イントロ〜Aメロ

アコギ(イントロ)

アコギ(イントロ)

アコギ(Aメロ)

アコギ(Aメロ)

譜面だけを見るとめちゃくちゃややこしいですが、要は右手が弾く弦をコントロールしながらストロークしているというもの。

スクリーンショット 2018-10-01 18.9

タブ譜の弦の部分などは参考程度に、低音弦側、高音弦側、真ん中、ぐらいのざっくりした分け方で右手を調節しつつ弾くのが正解。とはいえ、一本しか鳴ってないらしき場所もあり、結構細やかな動きが必要で、意外に難しいです。後々に「Here Comes The Sun」などで使われる弾き方と同様のものですね。

Bメロ

アコギ(Bメロ)

アコギ(Bメロ)

これも同じ弾き方。2カッコの2小節目と、上段右端のC7はアコギだけシンコペーションしているようなので、完コピを目指す際には注意。

AもBも、ここに紹介しているのは1番のものです。実際にはほぼ雰囲気に合わせて適当に弾いているようで、毎回ちょっとずつ違うので、完コピを目指す人は曲をよく聞いて、どの辺りを弾いているのか探ってみて下さい。アコギは左チャンネルから聞こえるので、右チャンネルを消しておくと聴き取りやすいです。

エレクトリックギター

イントロと間奏以外はほぼアコギと似ています。硬いのに高域が皆無の独特の音色は、リアピックアップにして、ギターのトーンを絞りきると近い感じに出来ます。

イントロ

エレキ(イントロ)

エレキ(イントロ)

さらっと聴くと一音しか聞こえませんが、実際には指とピックを使って和音のように弾いているよう。難しければ上だけを拾ってもいいでしょう。

Aメロ

エレキ(Aメロ)

エレキ(Aメロ)

4小節目のDのところにちょっとだけ出てくるフィルと1カッコ内のイントロフレーズ以外は、目立たない小音量でコードやルートを白玉で鳴らしているのみ。アコギと同じく、毎回ちょっとずつ違いますが、フィル以外目立たずというところは共通しています。

Bメロ

エレキ(Bメロ)

エレキ(Bメロ)

Bに入る手前の2カッコのフィルはたいしたことはしていないのですが、結構重要なので、しっかりと弾きましょう。他の部分はアコギとほぼ同じ弾き方です。

間奏

エレキ(間奏)

エレキ(間奏)

驚くほどシンプルなギターソロ。スライドでメロディをなぞっているだけですが、シンプルすぎて間違えると一撃でばれます(笑)シンプルすぎるがゆえに緊張する一瞬。

まとめ

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初期ビートルズにはよくある、「雰囲気でなんとなく」というバッキングの代表例。適当に弾いてあのような伴奏が仕上がっているということ自体、伴奏力を感じさせる事実ですが、まったくつかみ所がないので、完コピには苦労します。下手に頑張ってなぞるより、1番の伴奏をしっかりコピーして、弾き方と雰囲気を自分のものにしてしまい、ジョンやジョージと同じように「適当に」弾けるようにしておくのが、原曲に近づける最大の早道でしょう。

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