Norwegian Wood(This Bird Has Flown)
2017/10/24
ノルウェーの森。実際の邦訳はノルウェー製の家具のこと。Woodsと複数形にすると森という意味になるので、勘違いから来た邦題です。ノルウェーなのにインド楽器とはこれいかに。
迷邦題の代表的存在によく挙げられますが、意味深な副題や有名な小説のタイトルに使われたのもあって、妙にハマってしまい、いまではすっかり馴染みが付いてしまっています。
コード進行
6/8 D | D | C | D | ||||
D | D | C | D | ||||
Dm | G7 | ||||||
Dm | Em | A7 |
※カポ2fでのコード。実際には一音高い。
コード進行はシンプルなもの。サビでマイナー調に移行しますが、これは後にポールが「Fool On The Hill」で使う手法と同じもの。ジョンはこの時期にはすでに転調を意のままに操る境地へ達していたのかも。
Rubber Soulはジョンの天才ぶりが遺憾なく発揮されたアルバムですが、この曲を聴くだけでもちょっと普通じゃないセンスなのがよく分かります。
イントロ
イントロも何もこの曲はほとんどがこれなので、ここさえ弾ければほぼ弾けたも同然。
全体的にアップストロークの際に高音弦側を強調しており(アクセント表記)、メリハリの付いたストロークになっています。4音目のダウン(2弦3fと3弦2f)はほぼ聞こえないので弾かなくてもいいぐらいです。
Dを押さえたまま小指で3弦4fをハンマリングしたりすることになりますが、特にDadd11のところの3f-0f-4fは大事。この半音でぶつかる響きがほしいので、小指を3弦開放にぶつけないように気を付けます。
リズム的には四角で囲ったところが「たんたかたん」というリズムになるので、これを軸にするのがわかりやすいです。1段目〜2段目にかけて「タンタカタン タ・タ・タ タンタカタン タ・タ・タ」と2回繰り返すようなイメージです。
下段のCadd9あたりからストロークを強めにして、最後の2拍は思いっきりアクセントを付けるとそれっぽくなります。
アコギでビートルズやってると、たいてい弾きたくなるこのイントロ。ですが、まあまあ難しいので、練習のし甲斐がありますね。
シタール
この曲でアコギ以上に存在感のあるシタール。本物を用意できると言うことないんですが、さすがに普通はきついので、ギターで代用を考えてみます。
僕は最初、シタール独特のチューニングの不安定さを出すために、全部の音を微妙にチョーキングしながら、マルチエフェクターのDRONEシミュレーターを噛まして弾いてました。
結局ギターシンセサイザーを導入した後は、シタール音のパッチを使ってそのまま出してましたね。
まとめ
バンド系以外の楽器を使った曲としては最初となる一曲として、ターニングポイントとなる曲。同時にコピーバンドとしては受難のはじまりです。
ギターシンセは中期以降の曲を弾く際に絶大な力を発揮するので、コピーバンドをやってて、かつ初期以外の曲をやるような環境にいる方は、一度導入を検討してみてもいいんじゃないでしょうか。