六弦と四人組の部屋〜ビートルズ奏法研究所

ビートルズ(The Beatles)の楽曲における、ギターでの奏法解析やコード進行の分析など。コピーバンドや、コード進行の勉強に役立ちます。

Please Please Me

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2016/09/07

2ndシングルにして、1stアルバムのタイトルナンバー。レコーディングで声が震えたという初々しい時代のものながら、錚々たる他のカバー曲を凌駕するオリジナルに仕上がっているのは驚異的です。

コード進行

イントロ〜Aメロ

E A E G  A B
E A E E
A F#m C#m A
E A B E A B

Bメロ

A B E E E7
A B E A B
E A B

ほぼEとAとBだけのコード進行。これであの曲が仕上がるのだから、すでに超初期の段階で天才ぶりが窺えます。

イントロ

原曲では1音に聞こえますが、実際にはオクターブです。

イントロ部

イントロ部

ジョージお得意のピックと中指だと思うんですが、アンソロジーの音源とか聴くと、低い方と高い方が微妙にずれて発音していますね。わざとなのか単に下手なだけなのかわかりませんが。

「Come on〜」のところ

5弦3,4フレット、C-C#の音を歌に合わせて弾いています。ここは有名。

C'monの繰り返し部分

C'monの繰り返し部分

その他

ほとんどコードをそのまま弾いているだけのようですね。G-A-Bの「ダ・ダ・ダ・ダ・ダダダダダ」のところは力一杯パワフルに弾くと、初期のころのパンキッシュなノリがよく出ます。

最後のエンディング部のリフレインは後ろでイントロのフレーズを繰り返し弾いているので、バンドでやる際に弾きながらのコーラスは相当難しいです。フレーズに専念してコーラスは捨ててもいいかもしれません。

ラストはE-G-C-B-Eで終わり。この最後の進行もビートルズならではって感じがプンプンする終わり方です。

まとめ

ギター的にはイントロのフレーズを決められるとそれ以外は特に難しいところはない感じです。地味にイントロフレーズをオクターブで弾くのは難しいので、左手の素早い移動に慣れが必要になるかも。

バンドがごり押しでシングル盤に持ってきた自信作。完成した際に「ナンバーワンの曲ができたぞ!」とジョージ・マーティンが言い放ったという逸話もありますが、それもうなずける完成度を誇っています。

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