I Saw Her Standing There
2018/03/05
ポールのカウントから始まる、記念すべき1stアルバムの1曲目を飾るナンバー。今でもポールはライブでよくやってますね。初期の曲では珍しく、長いギターソロがフィーチュアされています。
コード進行
Aメロ
E7 | A | E7 | |||||
E7 | B | ||||||
E | E/G# | A | C6 | ||||
E | B | E7 |
イントロはE7一発。
Bメロ
A | |||||||
A | B | ||||||
A |
イントロリフ〜Aメロ(ジョージパート)
イントロ
単純なリフですが、スピード感が命。ポイントは2小節目にあるスライド。ここを素早くやると、スピード感が出てきます。譜面上では3f-2fとなっていますが、4fから始めた方が雰囲気が近づきます。
Aメロ
この曲のAメロジョージパートは謎が多く、youtubeで多数のファン達の弾く動画なんか見ても、みんな違う弾き方をしています。ライブでの本人の映像を見ても、コードを弾いているだけで、原曲からはかけ離れたものに終始しています。
実際のギターは原曲の左チャンネルから正確に聞こえます。3番まで一貫して弾いているフレーズがなく、コードをばらして弾いたり、適当にスライド混じりのフィルが入ったり、まるで適当なラインをアドリブでやってるのが正解。真似するのはかなり無理があるので、ここはリフのユニゾン+フィルインというところで落ち着けておくのが吉です。
リフは軽くミュートを掛けて軽快に弾くように心がけるといいです。
サビ前のフィルイン
で、「how could I dance〜」の流れに入る直前のフィル。これだけはちゃんとやっておいた方がいいんですが、これも曲を通して4回登場する中、全部違うフレーズを弾いてます。
完コピを期すなら全部覚えないといけませんが、毎回1回目のを弾いてもいい気がする…。
イントロリフ〜Aメロ(ジョンパート)
コードバッキングの方はジョンが弾いています。軽くカッティングのように切りながら弾いており、軽快な雰囲気が出ているのがミソ。「ン・チャ・チャチャン」というリズムをベースとして、たまに適当に違うパターンにしてる感じ。切るべき音をしっかり切れると、リズミカルなキレが出てくるので、無駄に伸ばさないように注意。
Bメロ
ジョージが弾くブルースロックの定番ライン。「Boys」や「Honey Don't」など、似たようなリフはたくさん登場します。ここはAメロと違ってジョージもしっかりこれを弾いてます。ジョンパートはここは休んでるようですが、適当にA7でちゃきちゃきやっててもいいでしょう。
これも若干右手にミュートをかけつつ弾くと良い感じです。右手はオルタネイトピッキングでも、フルダウンピッキングでもどちらでも。僕は全部ダウンでやってましたね。
最後のフィルは結構大事です。ギターソロ以上にリードギターの目立つ部分です。スライドは素早く!
ギターソロ
ビートルズの中では結構長いソロ。1stアルバムの1曲目だけあって、ジョージの紹介を兼ねたようなソロになっています。
前半は開放弦混じりの低いポジションなので、弾きやすいです。後半から高いところに移行してきますが、チョーキングは一箇所しかないので、左手がテクニックを使っているのはそれこそスライドと軽いハンマリング程度。問題はその速さで、装飾的に入るスライドはかなり素早く軽快に入れないとそれっぽくなりません。小技がマスター出来ているか、格好の練習材料にもなります。
独特のヘタウマな雰囲気は何とも言えないズレたリズムから感じられますが、あのタイミングを完コピするのはかなり難儀です。変に真似をし過ぎて固くなるとまた雰囲気が出ないので、実際にバンドでやる際には音列だけを拾って、ある程度自分流でいいんじゃないでしょうか。
動画
自作Rockyの動画。
アドリブが所々入ってますが、ライブとかでやるならこれぐらい弾いておいた方がヒマじゃなくていいです。フィル部分とソロはほぼ完コピしました。
まとめ
ポール若かりし日の名曲ですが、いまだに色あせない魅力があります。
ギターは細かなテクニックが使われていますが、ギターソロのところで書いた通り、スライドやハンマリングなどの小技をリズミカルに素早くこなすのが、それっぽく弾くポイント。あとはコードの音の切り際に気を付けて弾きましょう。